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WBC監督人事の透明性を高める嘆願
星野仙一氏のWBC監督辞退を受けて
平成20年10月23日
社団法人日本野球機構
コミッショナー 加藤 良三 殿
【嘆願趣旨】
2008年10月22日に星野仙一氏が公式サイトにて、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表監督への就任要請を固辞すると表明されました。これにより、おそらく既に決まっていた監督人事が白紙に戻ったため、関係者の方々には更なるご苦労をお掛けすることと思います。
北京五輪において星野監督は、「金メダルしかいらない」と言い続けながら、結局は銅メダルすら持ち帰ることが出来ませんでした。代表チームを応援していた多くのファンにとって、印象に残ったのは大言壮語を吐きながらの惨敗という結果だけです。
しかし、五輪後の星野氏への批判は、その結果だけに対してではありません。
五輪での采配には多くの人が批判的でしたが、最も批判を集めている理由は惨敗の総括が成されていないことです。五輪後の星野氏は、自己弁護と責任転嫁と開き直りと取られても仕方のない発言が多かったのではないでしょうか。
それなのになぜ、今の時点で星野氏がWBC監督に推されるか、理解できない人は多いと思います。
五輪代表監督という重責を担ってくれた星野氏には感謝しています。捲土重来の機会を与えることも良いでしょう。しかし、現在の状況でそのような選択は、時期尚早だと言わざるを得ません。
まず、不甲斐ない結果に終わった北京五輪の総括を、監督、コーチ、そして選手が一丸となって行うべきです。その過程を経た再挑戦ならば、多くの人々が温かく受け入れたと思います。
WBCは、多くの野球ファンが楽しみにしている世界大会です。連覇の期待と日の丸を背負って戦う日本代表チームを、多くの野球ファンは誇りを持って応援するでしょう。
それなのに今回のような不可解な選考がまかり通ってしまえば、「応援したくない」「たとえ勝っても素直に喜べない」といった事態に発展してしまうかも知れません。そうなればファンにとっても、選手たちにとても不幸です。
コミッショナーをはじめとする関係者の方々には、出場する選手たちが思いきりプレーし、ファンが思いきり応援できるような環境作りをしていただきたく、以下の通り嘆願いたします。
【嘆願事項】
1. 今後、WBCなどの世界大会に出場するチームの監督人事は、可能な限り透明性の高い選考方法で行ってください。
発起人 (本名)